瞳と声色で語る「俳優・二宮和也」の表情筋に注目! 「ブラックペアン」第2話

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二宮和也は目で語る

 今回も、渡海を演じる二宮和也の存在感は凄まじかった。特に、かったるい会議を聞いている二宮の表情は見ものだ。わざと眠そうに目を閉じていたり、首を傾げたりしているだけなのに、あれほど雄弁さを感じるのはなぜだろう。それは、二宮の魅力が圧倒的に瞳、そして声色の演技にあるからだ。口の片方の端だけを歪めて笑う様子、何気なく目線を上げ下げする仕草など、ひとつひとつはさりげないが、オペ室でマスクをしていても、彼の瞳は見えるし声色は聞こえる。ドスの効いた声、無駄のない指示を出す彼の演技は、超実力主義の異端児の役柄にふさわしい。

 通常、俳優は、ここぞというところで「怒り」の感情を爆発させることで演技力をアピールすることが多い。しかし、本作において二宮は表情筋をほとんど動かさないのである。「泣くぐらい怖いなら辞めろ」と世良に言い放った時さえ、彼は眉一つ動かさなかった。

 同じく、オペ看である猫田の迫力も、控えめではあるが好ましい。彼女は、二宮と表情の表し方の系統が似ていることにより、ドラマにおける医師とオペ看としての相性がとてもいいと感じる。

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