【産後うつ】眠れない、赤ちゃんを可愛いと思えない… 産後2週未満が不安のピーク

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「産後うつ」という言葉をご存じだろうか。10人に1人は患う病と言われているが、その実態は案外知られていない。

「産後うつ」とは、望んで妊娠・出産したにもかかわらず、赤ちゃんを可愛いと思えない、眠れない、誰とも話したくない…など、育児中にどうしようもない不安や孤独に襲われ、ノイローゼ気味になってしまう心の不調を指す。

 厚生労働省は、2017年11月18日~18年1月にかけて、初めて「妊産婦のメンタルヘルス」に特化した大規模な全国調査を行った。調査対象は、産後3~4カ月の女性4541人。1900人(回収率42%)が回答した。

 調査の結果、妊娠・出産で半数以上の女性が、産後2週未満に、体のトラブルや疲れなど、不安や負担を感じていることが分かった。

 のんびり屋でマイペースを自認していた宝塚オタクのギャグ漫画家はるな檸檬さんも、2014年に第1子を出産した際、体験したことのないような孤独感に襲われたという。

 出産で受けた体のダメージ、休みなく続く赤ちゃんの世話での疲労、そして急激なホルモンバランスの変化。産後、母親たちの体や心がとても不安定な状態になるのは当然のことで、本人の責任ではない。そのことを本人や家族、周りの人たちが理解することで、母親の気持ちは随分と救われるのではないだろうか。

デイリー新潮編集部

2018年5月3日掲載

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