穴馬は「菜々緒」「佐々木希」、そしてジャニーズ主演作も 春ドラマ視聴率レース

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「春ドラマ」視聴率レース(下)

 各局が力を入れる4月期スタートのドラマで、“大本命”と見られていたのが月9枠の「コンフィデンスマンJP」(フジ系)だった。5年ぶりの連ドラ主演となる長澤まさみ(30)を投入し、「リーガルハイ」の大ヒットで知られる古沢良太が脚本を手掛けるも、初回視聴率はまさかの9・4%……。

 その対抗馬と目されていた吉高由里子(29)主演の「正義のセ」(日テレ系水曜22時)は、初回視聴率11・0%を記録。日テレの思惑どおりの結果だが、昨年の同枠で放送された「東京タラレバ娘」からのパワーダウンは否めない、との評があり、

「深みがなく、面白みがなかった印象です」(テレビドラマ研究科の古崎康成さん)

 レースからの戦線離脱は時間の問題となりそうだ。

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 こうなると“穴馬”に目を向けざるを得ない。まずは「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日テレ系土曜22時)。剛腕ゆえに「悪魔」と呼ばれる人事コンサルタントを菜々緒(29)が演じ、型破りな手法で企業の問題を解決してゆく。ライターの吉田潮さんが、

「彼女はこれまでの出演作でも、主役を喰うほどの悪女ぶりを発揮していて、すでにデビルキャラが定着しています。今回は、主役に抜擢されたので、今までより頭一つ抜けた演技を見せてくれるかどうか」

 と言えば、古崎さんも、

「新入社員をしごくブラック企業を前面に出した演出は、パワハラなどが問題化されやすいご時世ではかなり刺激的。炎上商法的に盛り上がるのを狙っているのかも知れません」

 展開次第では大化けの可能性も捨てきれない。そして、もう一つの“穴馬”は、会社の倒産で職を失ったと同時に、恋人にもフラれた主人公を佐々木希(30)が演じる「デイジー・ラック」(NHK金曜22時)。これまで佐々木はドラマや映画出演をしてきたものの、演技力が評価された例しはない。表情が乏しいという欠点を、昨年、渡部建と結婚したことによって解消出来たかと言えば、その可能性は極めて低い。しかも、

「共演の徳永えりは、度々朝ドラに出演する実力派ですし、はじけた役柄を得意とする夏菜、そして、不思議ちゃんキャラを確立している中川翔子らが脇を固めています」(吉田さん)

 つまり、佐々木の光る場所がないというわけである。が、逆に言えば、主役以外の、強烈な個性を持った女優陣の活躍次第では、ひょっとしたらもあり得るのだ。

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