止めて「動脈硬化」改善例も 糖質制限の「がん」「認知症」リスク

ライフ週刊新潮 2018年4月12日号掲載

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 短期的な痩身効果でブームとなった「糖質制限ダイエット」だが、糖質制限には「がん」「認知症」のリスクがあるという。病を招くメカニズムとは、如何なるものなのか。

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 糖質の摂取をストップすると、脳や筋肉の活動を維持するため、体内でケトン体という代謝物が生成される。ケトン体は脂肪が分解される形で作られるため、当然、体重は減少する。これが糖質制限ダイエットの根幹を成す理論だが、そこにこそ、老化やがんを引き起こす要因があるという。

「血液中に放出された脂肪酸のことをNEFAといいます。これを分解することでケトン体が生成されるのですが、糖質制限などで急速、大量に血液中にNEFAが放出されると、使い切れない分が出てくる。そして、血液中に余分に停滞する物質には、必ずラジカル化という現象が起こります」

 新潟大学名誉教授の岡田正彦氏はそう解説する。

「排ガスやタバコなど、外部からの様々な刺激により、血中の物質の原子や分子の一部が壊れることがある。壊れたままだと長時間存在できないので、その物質は近くの原子分子から欠けたパーツを奪い取る。奪われた原子分子はまた周囲から奪い取る。このような血中の連鎖反応をラジカル化と呼びますが、NEFAがラジカル化して、遺伝子に入り込めばがんの原因に。血管の細胞に作用すれば、動脈硬化が起こる、というわけです」

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