NY知事選にSATC女優が挑むワケ 意外にも熱戦に?

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 あのミランダが知事に?

 3月19日に、ツイッターでニューヨーク(NY)州知事選に民主党からの出馬を表明したのは女優のシンシア・ニクソン(51)。米の人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(1998〜2004年放映)で弁護士のミランダ・ホッブス役を務めた、と言えば日本でもご存じの方は多いはず。

「NYで仕事にも愛にも生きる都会的な30代独身女性4人組の姿が好評でしたね。主役の1人だった彼女自身もNY育ちで、あの街を体現した人物です」(北米在住のライター・關陽子氏)

 政治経験こそないが、バイセクシャルであるニクソン氏は性差別撤廃運動にも参加。パートナー女性が教育関係者で、公教育問題への関心も高かった。

「デブラシオ現NY市長の13年の選挙戦にも貢献したので、知事選出馬の噂自体は以前からあった。しかし、何しろ米国最大の都市であるNY市を抱えるNY州は、政治的な重みが他とは全く違う。タレント政治家への懸念も大きいし、知事選は11月の予定ですが、その前に9月の民主党予備選で現職のクオモ知事に勝たなければならない。民主党の強い土地柄であるだけに、なおさら現職有利は動きません」(外信部デスク)

 だが、世界中の富が集中するNYとは言え、票を握る大多数はやはり庶民だ。

「ニクソンも出馬表明時に『NYは全国で最も貧富の格差が大きい州だ』と最初に庶民層へ訴えました。エスタブリッシュメントに受けの良い現職知事とは好対照。実際、出馬表明からこの1週間だけでも、好意的な報道が次第に増えていますね」(前出・關氏)

 あの史上最大の素人政治家トランプ氏もNY出身。意外と熱戦になりそうだ。

週刊新潮 2018年4月5日号掲載

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