なぜ子供も大人も「スタンプラリー」にハマるのか――彼らを虜にする秘密

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防災教育にも期待が集まる

 スタンプラリーの持つ可能性は多岐に渡るという。例えば、釜石さんが指摘した「アナログとデジタルの融合」だが、既に「デジタルスタンプ」は実用化されている。アプリと連動したデジタルスタンプラリーも全国各地で実施されている。

 さらに、シヤチハタや東北大学などが中心となり、「防災・減災スタンプラリー」の取り組みも行われている。

 地震や津波などの災害発生時に備え、自宅や学校からの避難路を把握してもらう必要がある。だが避難訓練で漠然と、受け身的に学んでも意味がない。スタンプラリーの面白さを活用し、「避難経路を自分で考え、実際に歩くことで深く学ぶ」効果に期待が集まっているという。

 他にも、デジタルスタンプの関係者などから、ゲーム「ポケモンGO」がスタンプラリーのエッセンスを上手く活用している、との指摘もあった。スタンプラリーは“人間の根源”に根ざした魅力を持つ。それこそ活用法は無限に存在するのかもしれない。

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週刊新潮WEB取材班

2018年4月6日掲載

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