“南北会談”そっちのけだった 韓国の「SEX」スキャンダル

国際 韓国・北朝鮮

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 韓国の特使団が平壌で金正恩委員長に会っていた3月5日夜。世界中がその行方に注目し、翌日には南北首脳会談合意と発表され驚いた。だが、当の韓国国民は別の話題に夢中だった――。

「あの両日、韓国の友人知人から私のスマホへ届いたメッセージに、北朝鮮へ関心を向けたものは本当に1件もありませんでしたね」

 と、ある在ソウル記者は慨嘆する。では、何が話題だったかと言えば、忠清南道の安煕正(アンヒジョン)知事(52)による「性的暴行事件」だ。

「報道番組『ニュースルーム』に安知事の女性秘書が登場したのは、特使団と金正恩との対話があったまさにその時間帯。知事から性的暴行を受けていた事実を約20分、せつせつと語ったのです」(同)

 何しろ安氏と言えば、「イケメン政治家」「期待の次世代政治家」といったランキング調査でいつも1位の人気者。昨年の大統領選でも与党「共に民主党」の予備選で2位。一時は文在寅大統領を凌ぐ勢いだった。

「それで放送中から“まさか!”“ホントか?”とSNSのカカオトークにメッセージが続々と……。とくに若い世代には、“あの安煕正も古い政治家と同じだったのか”と深い失望感を与えているのです」(同)

「ニュースルーム」は、朴槿恵弾劾の原因となった親友・崔順実の国政介入をスクープした番組。安氏を告発した政務秘書のキム・ジウンさん(33)は、安氏の選挙運動に参加したのを伝手に昨年4月に秘書採用されたが、それ以前は安氏本人との面識はなかった。

「それが、先月までの8カ月間に、主に海外出張時などに計4回性交を求められた。最後の2月25日は、折から韓国でも#MeToo運動が盛り上がっていたためか、知事はキムさんに『恥ずかしいことをした……』と謝罪めいた言葉を口にした。ところが、その日も結局は性交を強要。キムさんはそれで告発を決意したそうです」(同)

 なるほど南北の化かし合いなどより、よっぽど興味深いかも……。

週刊新潮 2018年3月22日号掲載

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