あの養老乃瀧が「映像居酒屋 ロボ基地」に挑戦する理由 業界“先細り”の現実

ビジネス 企業・業界

  • ブックマーク

Advertisement

チェーン店でも求められる個人店舗の魅力

「養老乃瀧」が「ロボ基地」で挑戦したことも、そうした「前向きの実験」だと言う。

「80年代までは数が力でした。チェーン展開によって材料を安く仕入れ、低価格で多くの人に食べてもらうことが理想的なビジネスモデルだったわけです。しかし今は外国人観光客も加わって、日本人の食の多様化は著しく進んでいます。チェーン店であっても、個人店舗のようなきめの細かいサービスが求められています。『ロボ基地』には、アニメ好きの店主が始めました、という要素があるわけです。それをチェーン展開している老舗居酒屋が経営しているところに面白さがありますし、居酒屋の未来を感じるわけです」

 そもそも「一軒め酒場」を「養老乃瀧」が運営しているということに驚いた呑兵衛も、相当な数に上るのではないだろうか。養老乃瀧という“本丸”を守ることがどれほど大変か、雄弁に物語る事実だろう。

 ***

週刊新潮WEB取材班

2018年3月20日掲載

前へ 1 2 3 4 5 次へ

[5/5ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。