那須「二期倶楽部」も飲み込んで… 星野リゾート「化けの皮」算用

ビジネス 企業・業界 週刊新潮 2018年3月15日号掲載

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 栃木県那須の「二期倶楽部」といえば、皇太子ご一家も利用した高級リゾートホテルだ。だが、今年2月、強制執行によって、歴史の幕を閉じた。乗り込んできたのは、大手の「星野リゾート」である。ここで、どんなホテルを再開しようとしているのか。

「二期倶楽部は一般的なリゾートホテルを想像して行くと衝撃を受けたものです。露天風呂がホテルの中ではなく森の中にあったり、直営農場など、那須という土地に対するリスペクトを感じさせました。特に力を入れていたのは朝食。ご飯ひとつとっても米を炊く職人がおり、天気の良い日はウッドデッキがあるところで炭釜で炊いてくれたものです。もちろん、野菜も摘みたての無農薬です」

 そう振り返るのはホテル評論家の瀧澤信秋氏だ。

 二期倶楽部は、1986年の創業。経営者の北山ひとみ氏が、土地探しからマネジメントまで一手に担ってきたこともあって、隅々にまで自然との調和を目指す“北山イズム”が行き届いていた。

 そんな二期倶楽部に異変が起きたのは2013年のこと。運営会社のトラブルから土地・建物が星野リゾートの手に渡り、明け渡しを求められたのだ。2月の強制執行は、その結果である。

 一方、ホテルを手に入れた星野リゾートは、軽井沢や京都等で宿泊施設を展開するリゾートホテル大手。

「社長の星野佳路(よしはる)氏(57)は、2005年に『星のや軽井沢』を開業すると、次々に経営不振のホテルを傘下に収め、現在、31の宿泊施設を運営しています。売上高は約400億円と言われ、ホテル業界ではスターのような存在です」(ホテル関係者)

 高級ブランドとして知られる星野リゾートだが、意外やホテル業界では「二期倶楽部を手に入れたとしても、以前のようなクオリティは無理」という声が上がっているのだ。

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