那須「二期倶楽部」も飲み込んで… 星野リゾート「化けの皮」算用

ビジネス 企業・業界

  • ブックマーク

Advertisement

セントラルキッチン

 経済部の記者が言う。

「星野リゾートが次々とホテルや旅館を再建出来ているのは、突き詰めるとコストカットです。具体的にはスープや出汁などの手間のかかるものを工場で作っている。同社はセントラルキッチンを千葉に持っており、『リゾナーレ』などの系列ホテルで出しています。周囲のホテルより5000円〜1万円高い価格設定で、セントラルキッチンを使えば、味はともかく利益を出しやすいのは確かです」

 さらに星野リゾートの特徴は「マルチタスク」という運営システムを採用していることだ。これは、仕事を分業にせず、1人の従業員が受付や配膳、さらには料理まで担当するというもの。これもコストカットの秘訣である。

「星野リゾートの構造は、星野リゾート・リート投資法人が土地建物を所有し、星野リゾートが運営するというもの。投資家に対して、これだけコストカットして利益が上げられますというアピールが出来るようになっているのです」(同)

 その星野リゾートに聞くと、二期倶楽部に対する強制執行はやむを得ない手続きだったとしたうえで、

「今度の運営につきましては、施設の老朽化が進んでおり、改装等が必要と考えております。現在、どのような改装を行うか検討しております」(広報担当者)

 との答え。

 名門リゾートの後に出来る「星野リゾート」の泊り心地やいかに。

週刊新潮 2018年3月15日号掲載

ワイド特集「グレイテスト・ショーマン」

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。