ケガで出遅れ「清宮幸太郎」に番記者たちの嘆き

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 日本ハムのスーパールーキー・清宮幸太郎(18)が沖縄でキャンプ中だ。

「清宮選手の商品は、(女性人気ナンバー1の)西川遥輝選手と一、二を争うほどよく売れています」

 とグッズ売り場店員はホクホク顔。キーホルダーなどが並ぶ“清宮コーナー”には、ドラフトで彼を引き当てた木田優夫GM補佐の手形を印刷したタオルも(写真)。周辺には早速レプリカユニホームを着込んだファンもちらほら。あいにく女性は見当たらず、もっぱら中年男性だが……。

 一方、浮かない表情なのが日ハム番記者である。

「“サク越え○本”と派手に書きたいけど、今年1月に右手親指を打撲したため、打撃練習のスケジュールが大幅に遅れているんです」

 キャンプの練習は週を追うごとにティー打撃、フリー打撃と次第に球威が増す。チーム練習も、紅白戦から練習試合、オープン戦と実戦度合いが濃くなる。清宮はまともに打撃練習ができないまま2月17日の紅白戦を迎えてしまった。その結果、特別ルールにより1塁の守備だけで打席に立たず。翌18日の阪神との練習試合も、8回から守備固めのように起用されただけだった。

「本当は、守備固めで“出てくる”のではなく“降ろされる”側、つまり守備は下手糞なんですが。彼のアピールポイントはもちろん打撃。それが無理なら2軍に落とすべきなのに、ファンサービスもあって特別扱いしている。もっとも、開幕が近づけば、他選手の機会を奪うことになるわけで、栗山監督もそろそろ彼を落とす頃合いかも。そうなると、僕らもネタがなくなって困るんですけどね」(同)

 紅白戦後、清宮はケガから復活した平昌五輪金メダリスト・羽生結弦について、

「さすがですね。ずっとブランクがあったけど、ちゃんと立て直してくる」

 と賞賛しつつ、

「自分も今は打ってないですけど、開幕までに間に合わせたい」

 と自らに重ね合わせた。

 見た目は羽生より、羽生が好きだというあのキャラクターに重なるが……。

週刊新潮 2018年3月1日号掲載

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