センター試験「900点満点」高校生はあの名門校生徒

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至れり尽くせり

 ところで、かつての日比谷は生徒の自主性を重んじる校風だったが、いまは違う。12年に赴任した武内彰校長の下、面倒見のいい学校に脱皮しており、先のジャーナリストが言う。

「各生徒の模試の結果などをデータベース化し、各教員が共有して弱点を指導したり、年3回、半月ほどの間、全生徒に何時に起きて何をし、どれだけ部活をし勉強したかという詳細な日誌を書かせ、それをもとに指導している。朝や放課後の補習もふんだんにあって至れり尽くせりです。“難関4国立大学及び国立大学医学部医学科の現役合格者60人以上”といった具体的な数値目標も細かく掲げ、みなクリアしています」

 その一方で、部活や行事にも手を抜かない、という忙しい高校生活が強いられる学校だという。大人びた優等生には、少々煙たい環境かもしれない。

 ところで、東大の最難関は医学部進学コースである理三だが、高田くんが選んだ理一は、工学部や理学部への進学者が多い。

「理一を受ける子は理系オタクが多い。そういうタイプは、センター満点ならまず受かるでしょう」

 と和田氏。もう1人、満点と申告したのがだれかは謎のままだが、2人ともSPの勢いでフリーも羽ばたいてくれるに違いない。

週刊新潮 2018年2月22日号掲載

特集「前人未到! センター試験『900点満点』を取った『名門高校生』の家庭教育」より

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