日ハム・清宮幸太郎の「右手親指負傷」は数ある“古傷”の1つという不安

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古傷のデパートという現実

 スポーツ紙デスクが声を潜めながら明かす。

「実は清宮にとって、左手親指は数ある古傷の中の1つなんです。中学時代から痛めていましたが、早稲田実業時代は幸か不幸か再発しませんでした。早実は進学校としても有名です。文武両道がモットーで、練習時間は1日3時間と効率を優先。休日もしっかり確保するスタイルで、古傷は何とか持ちこたえてしまいました。ところが自主トレとはいえ、負荷が桁違いであるプロの長時間練習に直面し、身体は相当に疲れていたのではないでしょうか」

 栗山英樹監督(56)は骨挫傷の原因を「トレーニング中にダンベルの時、手と手をぶつけて負傷した」と説明した。純粋なアクシデントだったとはいえ、疲労が蓄積した状態で、古傷を直撃したわけだ。回復に時間がかからないほうが、むしろおかしいだろう。

「沖縄キャンプは、清宮が打撃練習を、いつから、どういう形でスタートさせられるかが最大の取材ポイントと言っていいぐらいです。しかしキャンプのニュースとしては、そういう観点でOKだとしても、開幕を考えれば全く違ってきます。練習が再開されようがされまいが、序盤の遅れを心配する声が上がっています。当然でしょう。日に日に2軍スタートの確率が上がっているというのが正直なところです」(同・スポーツ紙デスク)

 何しろ古傷だ。再発のリスクは依然として残る。

「打撃練習解禁となっても、焦りから勢い込むと、また古傷が悪化するかもしれません。大事を取って開幕2軍だとしても、日ハムは内規で2軍選手を1軍に上げるかどうかの判断を、『100打席以上の成績を元に考える』ことを定めています。このノルマは重圧ですし、プロ新人の18歳が古傷と付き合いながらシーズンを過ごす精神的負担は相当なものがあるでしょう。ファーム公式戦は130試合前後。何としても“規定打席”を好成績で達成しようと気負えば、またケガに泣かされるかもしれません。こうした心配をしてしまうほど、実のところ清宮は“古傷のデパート”という状態なのです」(同・デスク)

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