大注目の羽生善治竜王VS藤井聡太五段「2・17決戦」見どころを徹底解説

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羽生竜王にとって藤井五段は“若手”ではない

 2人の対局が注目される理由について、関係者は次のように説明する

「これまで2人は2回、非公式戦で戦っています。結果は1勝1敗です。昨年(2017年)2月(放送は4月)、AbemaTVが企画した『藤井聡太 炎の七番勝負』の最終局で初めて対局しました。当時14歳だった藤井先生が勝ち、『望外の結果です』との感想をご記憶の方も多いのではないでしょうか。2回目の対局は昨年3月、別の『獅子王戦』という非公式戦で羽生先生が雪辱を果たしました。非公式戦で1勝1敗の2人が、遂に公式戦で初対決するのです。おまけに羽生先生は国民栄誉賞の受賞が決まっており、藤井先生は将棋界初の“中学生五段”になった最年少プロ棋士。この対局が注目されないはずがありません」

 将棋ファンは「1年ぶりの対決で、藤井五段がどのくらい成長したのか」を見届けようと、今から気合いを入れているという。では、どのような対局になるのか、関係者に予測を依頼した。

「羽生先生は若手が相手なら『好きなようにやらせる』タイプの棋士です。まさに横綱相撲なのですが、羽生先生にとって藤井先生は“若手”ではないでしょう。AbemaTVで最初に対局した時、羽生先生は藤井先生に『好きにやらせて』負けたのです。そして2回目の獅子王戦は『振り飛車』という戦法で勝利を収めました。羽生先生は、この戦法を滅多に使いません。野球ならストレートとカーブが得意なピッチャーが、いきなり切れ味の鋭いシュートを投げたようなものです。藤井先生の読みを外し、貪欲に勝ちを取りに行きました。藤井先生の力を冷静に見て、がっぷり四つの横綱相撲では自分が負けると考えた可能性はあると思います」

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