茂木敏充大臣のウソを暴く 買収線香「50人リスト」を公開

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「すぐ帰ります」と、予算委員会を離席した安倍総理。人は見たいものしか見ないというから、目を背けたかったのだろう。公選法違反を承知で、茂木敏充経済再生相(62)が配ってきた買収線香。年に50人は下らない配布リスト現物を入手し、大臣の拙劣なウソを暴く。

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〈今、政治にとって最も重要なのは「信頼」だと思います。昨年の流行語大賞に「忖度」という言葉が登場しました〉

 国会開幕直後の代表質問で、こう発言したのは吉田博美氏。参院自民党に重きを成す人物だ。傾聴に値するのでもう少し続けると、

〈私たち、政治家にとって「忖度」とは、国民の皆様の気持ちを推し量り、大事にして、それに応えていくことであり、これこそが大切なことです。「忖度」ではなく「損得」で動く政治や政治家からは、「信頼」は生まれてくるはずもありません。まさに「信なくば立たず」であります〉

「信なくば立たず」と胸を張って言えるか否か。

 本誌(「週刊新潮」)は2月1日号で茂木氏にそう問うた。衆議院手帖無償提供、香典問題に新盆での線香配布。そういった公選法違反について具体的に指摘したのだ。

 新盆とは初盆とも言い、その人の死後、初めて迎えるお盆を指す。

 公選法は一部を除き、現職の議員や候補者が選挙区内の有権者に寄附することを禁止している。例外とは、議員本人が、結婚披露宴で出す祝儀、葬式・通夜で出す香典。つまり、議員本人か秘書かに関係なく線香1本でもアウトなのだ。

 実際、安倍内閣で同僚の小野寺五典防衛相は18年前、地元県警捜査2課に公選法違反の疑いで書類送検されている。程なく議員辞職し、3年の公民権停止を含む略式命令を受けたのだった。

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