91歳「オリンピックおじさん」インタビュー 「平昌五輪」には興味ナシ!

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 2月9日の開幕が目前だ、というのにいまだ盛り上がりに欠ける平昌オリンピック。なにか見所はないものか、そうだあの人に聞いてみようと伺ったのだが――。

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 山田直稔――1926年(大正15年)4月16日生まれの91歳。本業はワイヤーロープ加工の浪速商事を中心にホテル事業、不動産事業などを、一代で築いた浪商グループの会長である。84年には紺綬褒章も受章している。

 一方、1964年の東京オリンピックを皮切りに、メキシコシティ、ミュンヘン、モントリオール、モスクワ、ロサンゼルス、ソウル、バルセロナ、アトランタ、シドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと14回連続で夏のオリンピックに足を運び、金色のシルクハットに羽織袴の出で立ちで日の丸を振る、人呼んで“オリンピックおじさん”のほうが有名だ。山田氏に平昌への期待を聞いてみよう。

「平昌? 行かないよ、寒いもん。もうすぐ92歳になるんだから、命取りになっちゃうよ」

 オリンピックおじさん、平昌は眼中になかった。実をいうと、これまでも冬のオリンピックには参加してこなかったという。

「オリンピックはやっぱり夏だよ。夏に盛り上がるからね。でも長野オリンピックは行ったんだよ。南国の王様たちが来る予定だったんだけど、台風で来られなくなって200枚もチケットが余ったんだ。それで困っているとオレの所に話が来たから行くことになったんだよ。その前から開会式について意見を聞かれたりしたせいもあるだろうけどさ」

 どうにも冬のオリンピックには興味がないらしいのだ。

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