新宿ゴールデン街の“名物ママ”逝去 花の木・広田和子さん
享年、78――。
中上健次、野坂昭如らが愛し、足しげく通った新宿ゴールデン街の文壇バー「花の木」の名物ママ、広田和子さんが1月11日、亡くなった。
速報「コメは来年秋まで高いまま」専門家が不吉な予測を口にする理由 輸入米に頼ると「食料を止められると終わり」の国に
速報「今年に入ってから、2度ほど死線を」 森喜朗元首相の深刻な病状とは
速報泥酔して「店長にヘッドロック」「テーブルひっくり返し」 立川・小学校襲撃の46歳“地元の顔役”の危ない素顔 「気に入らないことがあると途端にスイッチが」
「お亡くなりになる2日前に伺ったんですけど、お元気そうでしたのに……」
とは、ママと長年親交のあった、演劇プロデューサーの角川清子さん。
「久しぶりに行ったものだから、長居してしまった。ママは聞き上手で、その日も、焼酎を飲みながら、私の話をずっと聞いてくれました」
次男の小先文三さん(52)が続ける。
「その翌日も、0時まで店をやって、いつもどおり、閉店してから自宅に戻り、布団で寝ていたようです」
ところが、
「翌日、訪問の約束をしていたヘルパーさんから“何度チャイムを鳴らしても出てこない”と連絡があり、母の部屋を確認したところ、布団の中で冷たくなっていました」(同)
検視の結果、朝方に動脈瘤破裂を起こしていたことがわかった。
「苦しまずに逝ったのではないかということで、そこはよかったのかと」(同)
オープンは1973年。
「父(作家の故・佐木隆三氏)と離婚して2年後でしたね。昼夜逆転の母とは生活がすれ違い、私は、祖父母に育てられました」(同)
それでも、
「母は頻繁にお客さんを呼んでホームパーティーを開いてましたし、高円寺阿波おどりに出場する連も結成。常連のお客さんたちと、私も含め、まるで家族のように付き合っていましたね」(同)
通夜には大勢の弔問客がひっきりなしに訪れ、阿波おどりも披露された。
「お店は閉じますが、最期に賑やかに送り出されて、母も喜んでいるのでは」(同)
ひとつの歴史が終わった。