「CNBLUE」ジョン・ヨンファ“裏口入学”発覚でいきなり入隊 兵役が“禊”の異常

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

成功例はチュ・ジフン

 最後に登場いただくのは成功例だ。俳優のチュ・ジフン(35)は09年、麻薬使用の容疑で書類送検された。共同通信の「韓国の人気俳優を書類送検 麻薬容疑、日本から密輸入」(09年4月26日)の一部を引用しよう。

《韓国の警察当局は26日、麻薬使用の疑いで、韓国のサスペンスドラマ「魔王」などに出演した人気俳優、チュ・ジフン容疑者(26)を書類送検した。聯合ニュースが伝えた。

 チュ容疑者は昨年3月、知人が日本から密輸入した合成麻薬「エクスタシー」などを2度使用した疑い。ほかに2人が同容疑で書類送検された。

 チュ容疑者はモデル出身で、2005年に俳優としてデビュー。ドラマ「宮」で注目を浴び、日本でも放送されて人気を集める韓流スターの1人。「魔王」でも主役の1人を務めた》(註:年齢は当時)

 そして6月24日にソウル地裁で懲役6カ月、執行猶予1年、追徴金36万ウォンの判決が下された。その翌年、チュ・ジフンは兵役に就く。

「麻薬の使用が明らかになってから、『可能なら入隊して生まれ変わりたい』と涙ながらに訴えていたことも考慮されたのかもしれません。配属先は第一線の部隊でした。そして兵役中に軍が制作するミュージカルに出演が決まり、練習中の光景が公開され大きな話題を呼びます。11年に兵役を終えて除隊となりますが、12年8月に映画『私は王である』で復帰を果たすことができました。こちらは兵役を“禊”として活用した成功例と言えるでしょう」(同・ライター)

 韓国軍側からすると、兵役中の芸能人は軍のCMやイベントで格安のギャラで使える“好機”という側面があるらしい。となれば、軍隊を“禊”に使うという、どちらかといえば不純な動機でも、「来てもらえるのなら一向に構わない」という懐の深さがあるのかもしれない。

 とにもかくにも、兵役は韓国人の男性にとって、必ず直面する問題だ。今後も様々な人間ドラマを生むに違いない。

 日本人にとって理解できない部分が存在するのは事実だ。異常だと感じる向きもあるだろう。とはいえ、少なくとも日本の芸能界のように、不倫を追求された女性タレントが強烈なタイキックを見舞われることが“禊”となるよりは、はるかにまともな気がするのだが……。

 ***

週刊新潮WEB取材班

2018年2月1日掲載

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。