海外で「秋田犬」ブーム! 保存会会長は「中国のニセモノ」に激怒

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 2018年は戌年。この期を逃すまいと、犬が町おこしを支えているのが秋田県大館市。大館といえば、東京・渋谷駅のシンボル「忠犬ハチ公像」に代表される秋田犬の古里である。

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 大館市は、昨年夏に駅前に「秋田犬ふれあい処(どころ)」がオープン。そこでは2頭の秋田犬「あこ」と「飛鳥」と触れあえる。公益社団法人秋田犬保存会の本部でもある「秋田犬会館」では「くろべぇ」と「銀」がお出迎え。温泉宿の看板娘をこなす秋田犬もいる――。

「まだ雪も降るし、寒いので、この時期、訪れるお客さんは1日30人前後ですかね。でも、これまで年間数千人だったお客さんが、昨年は1万人を超えたんですよ。特に海外からのお客さんが増えました」(秋田犬会館)

 きっかけは日本映画「ハチ公物語」を米国ハリウッドでリメイクした映画「HACHI 約束の犬(邦題)」(米2009年公開、主演リチャード・ギア)だったという。海外で「あの犬を飼いたい」という人が急増。その古里である大館が注目されてきたのだ。

「ただ、それまで英語のHPもなかったんです。秋田犬保存会の会長が熱心で、いろいろアイデアを出してもらったりして、海外にも情報が伝わり、大館まで来ていただくようになりました」(同前)

 秋田犬でインバウンドに成功した、その会長というのが遠藤敬代議士(49)である。日本維新の会に所属し、現在3期目。地盤は大阪――。それが大館にある秋田犬保存会会長なのである。

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