コンビニコーヒーよりも安い! 1杯50円の価格破壊カフェに行ってみた

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50円で無料高速Wi-Fi、電源つき

 現在、「スペイシーコーヒー」は東京・渋谷に5店、新宿、新橋にそれぞれ1店を展開している。謳い文句は“さいふにやさしいコーヒーチェーン”で、ウリはコーヒーの安さのみならず、全店に無料高速Wi-Fiを備え、全席に電源があること。ただし1時間の時間制限がある。

《夜間しか営業しない飲食店の営業時間外の空間を借りることでコストを抑え、低価格を実現した》(日経MJ 12月4日付)というのだが、それにしても50円で儲けはあるのだろうか?

 新宿店に向かう……が、見当たらない。すぐ近所にはドトール、ベローチェ、タリーズもある。ようやく見つけた看板は実に小さく足下に置いてあった。夜はDining Barの店舗であるため、看板を設置していないのだ。

 ビルの3階、4階の2フロアを使う店内に入ると先客が1人、パソコンに向かい会員登録をしている。そう、登録(無料)すれば50円だが、そうでなければ100円なのだ。

 カップを受け取り、備え付けのコーヒーサーバーから注ぐ。夜はDining Barであるから、ソファーもある。

「どうですか? コーヒー豆は安いものでしたら1杯5~10円のものもありますが、弊社ではスペシャリティコーヒーのVERVE COFFEEの豆を使っているんです。原価ですと1杯30~40円くらいなんです」

 と自信を持つ従業員(スペイシー社インターン)だが、煮出したコーヒーはかつてファミレスが出したような味で、お世辞にも美味いとは言えない。とはいえ、コーヒー以外のメニューがあるわけでもなく、原価30~40円では、とても利益は生み出せないだろう。

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