NHK大河「西郷どん」放送開始――“薩長史観”の洗脳度を測るチェックリスト

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部下を抑えきれない西郷隆盛

【2】西郷隆盛は実は優柔不断でリーダーシップはゼロだった

 1864年、孝明天皇は長州藩の征討を徳川慶喜に命じる(第一次長州征伐)。その総参謀長に就いたのが、西郷隆盛だ。

 同年9月に大坂で西郷は、幕府の軍艦奉行だった勝海舟と会談する。海軍の出動を要請するためだったが、何と幕臣の勝海舟は長州征討に反論。「幕府に代わり、有力大名による連合政府をつくるしかない」と説得されると、ころっと考えを改めるのだ。

「西郷は偉大な軍略家だと思っている方は少なくないでしょう。しかし勝海舟とのエピソードからも分かる通り、意外なほど自分の考えを持っていない男なのです。鷹揚に周囲の意見を汲みとるといえば聞こえはいいですが、リーダーシップが欠如していると言わざるを得ません。そうした西郷の性格は、西南戦争でも変わりません。明治政府に物申すなら、単独で上京してもよかったでしょう。軍隊を率いるなら、海路で東京に侵攻する方法はあったはずですが、検討すらされていません。部下から突き上げられ、無意味に熊本を攻撃するという愚行を犯しています」(武田氏)

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