青森県はなぜ早死にするのか カップ麺売り場は野菜の4倍、「野菜は食べてる」けど漬物

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“健康県”長野の事情

 先の厚労省の調査では、男性の平均寿命1位は滋賀県の81・78歳、女性は長野県の87・67歳である。これらの全国1位とくらべ、男性で3歳、女性で2歳ほど低い青森県の平均寿命。差は小さいと受け取るムキもあるようだが、

「1位の県と平均寿命が2、3歳違えば、災害などで県内で数万人が亡くなったのと同じくらい死亡者が多いということです」

 と、秋津医院の秋津壽男院長は説く。

「日本人は北から南まで人種にそれほど差がない。しかも青森も長野も雪が多くて寒い地域なのに、これだけ差が出るのは、生活習慣の違いが大きく影響していると考えられます。県民性の違いもあるでしょう」

 男性の平均寿命は1位から2位に後退した長野県だが、滋賀とは僅差。長野県健康増進課に聞くと、

「1965年ごろまで脳卒中による死亡率が全国トップクラスでしたが、67年に食生活改善推進協議会を設立して健康指導に取り組み、かつては1日15・5グラムだった塩分摂取量が、現在は11グラムほどに減りました」

 と回答し、それが可能になった理由として、県民の健康意識、および高齢者の就業率の高さを挙げる。一方、青森県については、誰もが健康リテラシーの欠如を指摘するのである。

 秋津院長の話に戻ると、

「青森県の問題は、やはり塩分、糖分の摂りすぎ、雪国ならではの運動不足です。塩分の摂りすぎで味覚もそれに慣れると、なにを食べても口が塩分を求め、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす。また塩分が多い味に慣れると、逆に糖分が欲しくなり、糖尿病につながります」

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