ミサイル実験どころではない!「北朝鮮」が大地震・白頭山噴火で滅亡する日

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大量の難民が押し寄せるリスク

 普通の石炭であれば、左右に長い地層として存在することも珍しくないが、無煙炭は局地的な球形の層を成すことが多いという。つまり、採掘してしまえば、そこに大きな穴が残るというわけだ。

「そうした地盤の上に、甘い耐震基準で、手抜き工事の高層ビルが建てられたら、どのような危険性が生じるか言うまでもありません。そもそも北朝鮮に高層ビルを建てられるだけの鉄骨を製造する技術があるとは思えません。中国の製品でも心もとないですが、仮に中国産の品質が日本の耐震基準を満たしているとして、貧乏な北朝鮮に、それだけ質の高い鉄骨を買う余裕があるとも思えません」

 昔の北朝鮮であれば、高層ビルが少なかったため、逆説的に耐震性は高かった。高層ビルを建てるようになってから、初めて地震リスクが顕在化したというわけだ。

「やはり大きな地震や、白頭山の噴火が起きると、それだけで北朝鮮という国家が崩壊するという予測シナリオは準備しておくべきだと思います。アメリカが攻撃しなくとも、内部でクーデターが発生しなくとも、大量の難民が海を越えて日本を目指すという可能性を想定しておかないと、いざという時に日本人がパニックを起こしてしまいます」

 日本ほど高度に発達したシステムを持つ国家でも、やはり東日本大震災の時にはパニックに陥った。同じことが北朝鮮で起きたなら、何が起きるのか予測もつかない。これこそ文字通りの恐怖だろう。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月29日掲載

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