ミサイル実験どころではない!「北朝鮮」が大地震・白頭山噴火で滅亡する日

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“空洞”の上に立つ高層ビルの恐怖

 関心のある方はご存じだろうが、白頭山の噴火は日本でもリスクとして受け止められている。航空網がマヒするほか、農作物への甚大な被害も心配されている。

 だが、それ以上に懸念されているのが、北朝鮮に建つビルの安全性だ。17年11月15日に韓国で発生した地震でも、少なからぬ建物が損壊した。耐震基準の甘さと、手抜き工事が原因として浮上している。例えばハンギョレ新聞は11月19日(電子版)社説で「浦項地震で現れた手抜き工事疑惑は徹底調査を」と訴えている。

 韓国でもこういう状態なのだから、北朝鮮は更にリスクが高い。地震などが起きていないにもかかわらず、平壌では14年5月、高層マンションが崩壊して多数の死者が出たと報じられた。

 報道によると、23階建てのアパートが建設中に崩壊したのだが、ここには92世帯が入居しており、巻き添えを食って多数の死者が出たのだという。安部氏が言う。

「実は平壌は無煙炭の産地として有名でした。石炭と言っても様々な特徴があり、基本的に煙の出る石炭は質が悪く、煙の少ない無煙炭は熱効率が高いことでも知られていました。更に無煙炭は、例えば蒸気機関車などで使えば、沿線住民に煙害の被害が減少することもあり、一種のブランド石炭だったのです。戦前の日本政府は平壌で無煙炭の採掘を大規模に行いましたので、今の平壌には様々な空洞が残されていると考えた方がいいと思います」

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