ジェンキンスさんが生前、週刊新潮に語った「安倍首相への“遺言”」

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「北のやり方は知っている」

「北で生活していると、おぞましい光景に出くわすこともある。粛清の現場だよ。公開処刑は見せしめのショーだから、時間をかけてゆっくりやるんだ。子供の教育の一環として、公開処刑の見学も行っている。死刑執行人がこう言う。“我々はこの男に対してどうすべきか!”。集まった人々は、“殺せ! 死刑にしろ!”の大合唱だ。死刑執行人が両足、両肩に1発ずつ銃弾を撃ち込む。それから射殺する。全く、思い出したくもないシーンだ」

改めて記者を通じ、日本に対して「警告」を発した。

「私は北に39年もいたんだ、北のやり方は知っている。安倍総理には、こう言いたい。“北朝鮮が結果を持ってくるまで、何一つあげるんじゃない!”と。北は受け取れるものを先に受け取って、最後にこう言うだろう。“拉致被害者は見つかりませんでした”と」

 以上が、ジェンキンスさんの“遺言”だ。これを生かすも殺すも、安倍総理の双肩にかかっていると言っていいだろう。

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週刊新潮WEB取材班

2017年12月13日掲載

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