ジェンキンスさんが生前、週刊新潮に語った「安倍首相への“遺言”」

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安倍首相に「警告したい」

 2回目の記事「『ジェンキンスさん』が沈黙を破ってぶちまけた!『軍事大学284と拉致本部』『私が会話した日本人の男』『粛清現場の大合唱』」(14年6月12日号)で、ジェンキンスさんは安倍首相に対する強い不信をあらわにした。

「北が日本との交渉に応じるのは、日本から何がもらえるかを見通しているからだ。エビ? アベさんだっけ。彼はバカだ! 安倍総理に電話して、“北朝鮮はいつもお前を利用しているぞ!”と警告したい」

その一方で、外務省の齋木昭隆・事務次官は「私の友達」と言うほど、全幅の信頼を置いていたようだ。

「私は、北朝鮮の担当者と齋木さんが話している会議室の隣の部屋に忍び込んで、北が話していることをこっそり聞いてみたい。奴らに言いたい放題言わせて、話が終わったところで、皆の前に姿を現してやる。奴らは心臓麻痺を起すだろう。北は私に対して激怒している。私が真実を知っているからだ」

 米軍の下士官として韓国にいたジェンキンスさんが北朝鮮に入国したのは1965年。以降、39年をかの国で過ごした。

「私は“マンダヒー軍事大学”というところで英語を教えていた。軍事大学では、施設や組織を番号で表示していた。例えば、私がいた組織の番号は“5-8-4”。そして、軍事大学の“2-8-4”、それが拉致を担当している本部だった」

 マンダヒー軍事大学には、日本人が1人いたという。

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