2017年「激落ち」株銘柄トップ10 テニス錦織のケガが株価に影響…?

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「バブル」の評も聞こえてくる昨今の相場を前にして、来年から投資を始めてみようかな、と考える方もいるかもしれない。だが“貯蓄から投資へ”なんて言葉に踊らされる前にぜひ知ってほしい、2017年に値下がりした株銘柄事情をご紹介しよう――。

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 掲載の表は、株式新聞を刊行しているモーニングスターからの提供データに基づくもの。対象は17年新規上場を除いた全市場銘柄で、騰落率は16年12月30日と17年11月第4週末(24日)のそれぞれの調整後終値から計算している。

 -65・5%で1位の「ウェッジホールディングス」、-57・3%で2位の「昭和ホールディングス」を見ると、「此下益司」なる男性の不祥事が要因分析に挙げられている。此下氏はタイのバンコクに本拠を置く投資ファンド「アジア・パートナーシップ・ファンド(APF)」グループの実質的代表を務めており、元陸上選手の為末大も一時期APFに所属していた。その関係について、「週刊新潮」は08年4月10日号で以下のように報じている。

〈この此下氏と公私共に極めて親密なのが、為末大選手というわけだ。実際、選手として所属するだけではなく、自らもAPFのファンドに投資し、自著などでも大絶賛。しかも、買収した東京のアニメ制作等の会社には、昨年末、社外取締役にも就任している〉

 此下氏は架空の取引を公表して株価をつり上げたとして、金融庁から約40億9千万円の課徴金納付命令を出された。これは不正会計問題で東芝に命じられた、73億7350万円に次ぐ過去2番目の金額だという……。

 4位「ティビィシィ・スキヤツト」・5位「イノベーション」は、共に昨年のIPO(新規上場)銘柄。“購入抽選に当たれば必ず儲かる宝くじ”といった形で投資初心者にも薦められがちなIPO銘柄だが、その見極めには慎重に、という教訓だろうか。今回のランキングでは17年の新規上場銘柄は除外しているが、18年のワーストには、今年のIPO銘柄がランクインしているかもしれない。

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