「ネコはなぜ小判の価値がわからないのか」 養老先生はこう考える

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「朝三暮四」という四字熟語はご存知だろう。サルに「ドングリを朝3つ、夕方4つやる」と言ったら、サルはイヤだと言う。そこで「じゃあ朝4つ、夕方3つならどうだ」と言うと、「それでいい」とサルが答えた――目先の違いにとらわれて、実際は同じであることに気付かないサルを愚かだとヒトは考える。

 しかし、よく考えてみよう。

「朝3暮4」と「朝4暮3」は本当に同じと言っていいのだろうか。
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