100歳以上が日本一の島根県、「デイサービス施設」も日本最多 認知症予防に活用

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 高齢者が過ごしやすい土地柄であるのは、以下のデータからも見てとれる。島根県は、65歳以上10万人あたりの介護老人福祉施設数が全国一。といっても、そこは要介護の人だけが利用する施設ではない。認知症を予防して筋力を維持、健康長寿を目指すべく、デイサービスも充実しているのだ。

 冒頭のデータは2015年度の統計。施設数の全国平均が21・1カ所のところ、島根は39・5と、8割以上多い計算になる。

 毎年、健康な百寿者を対象に県が表彰している「しまね健康超寿者」の受賞者にも、週に数回デイサービスを利用する人が多い。

 雲南市のシンクタンクである「身体教育医学研究所うんなん」の北湯口純・主任研究員は、

「例えば2004年、他町村と合併して雲南市吉田町となった吉田村は、かつて県平均よりも寿命が長かった。ここは伝統的に『稲わら細工』が盛んな地域で、いくつになっても“ものを作る”という役割が、健康長寿に寄与してきたと考えられます」

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