ポケモンGOの「寺山修司」バージョン? 三沢市でイベント開催中

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「書を捨てよ、町へ出よう」などのエッセイ、詩から演劇まで、多彩な作品を遺し、今も熱烈なファンを生み続ける寺山修司さん。その故郷・青森県三沢市で“寺山修司の世界を遊ぶ”と題したゲームイベントが開催されている(2018年2月28日まで)。

 イベント名は「書を捨てよ 紐(ひも)を解こう」。舞台は三沢駅周辺、中心市街地、三沢市寺山修司記念館の3つのエリアに分かれていて、参加者は、スマホやタブレットとゲームブックを手に、現実に“寺山(ゆかり)の地”を歩きながら提示された“謎”を解いて行くという寸法。

 主催者は、青森県。東京の大手ゲーム会社「タイトー」とタッグを組んでの企画である。県観光企画課の担当者が言う。

「ゲームブックは、11月17日から三沢駅や観光案内所など各所で配布しています。記載された二次元コードを読み取り、専用のモバイルサイトにアクセスしてアプリをダウンロードするところから、ゲームが始まります」

 つまり、「ポケモンGO」の寺山修司バージョンと考えれば良い。スマホのGPS(全地球測位システム)の位置情報や画面に表示されるAR(拡張現実)の画像が、謎解きのヒントになるという。

「参加費は無料。寺山ファンなら、始まると夢中になる内容です。しかも今回のゲームブックは単なる“問題集”のパンフではありません。それ自体が“本”の体裁。寺山好きなら、是非実物を入手したくなるでしょう。彼のファンは老若男女、いまだにとても多い。“謎解きファン”だけでなく、これを機会に多くの方々に三沢市を訪れて頂ければと願っています」(同)

“出会いに期待する心とは、いわば幸福をさがす心のことなのだ”(「幸福論」)

 出会いに期待して、三沢へGO!

週刊新潮 2017年11月30日号掲載

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