そろそろ賞味期限切れ? ブームの「東大生番組」視聴率1桁台も

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バラエティでも東大生

 一方、東大生の賢さを見せるのと対称的な番組が、昨年3月に第1弾を放送された「さんまの東大方程式」(フジ系)。クイズ番組ではなく、「これで東大なのか?」という東大生を司会の明石家さんま(62)がいじり倒すのだ。

 お笑いジャーナリストで東京大学大学院情報学環教育部に通う、たかまつなな氏は、東大番組が多いわけをこう見る。

「特にバラエティ番組ではイジりやすいんだと思います。頭脳明晰であっても、恋愛ができないとか、コミュニケーションが取れないとか、偏った人が多い。これが普通の人で、恋愛ができないとか、コミュニケーションが取れないと言ったところで、番組にはなりませんから。それも東大というブランド力があってこそ。同様に偏差値の高い筑波大や青学では中途半端なんです。そこに一般視聴者の見下したいという本能が加わります。『あんなに頭がいいのに、こんなもんか』『こんなヤツでも東大か』という気持ちですね」

 ただし、『さんまの東大方程式』には、あまりに個性的なキャラを追い求めすぎるため、ヤラセ疑惑も囁かれている。今年9月に放送された第4弾の視聴率は8.7%と初めて二桁を割った。そろそろ飽きられてきたか?

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