来日トランプの“ご機嫌取り”に奔走した日本政府 同盟アピールの「事前騒動」も

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両陛下との“リベンジ”会見

 こうして邪険にされても、徹頭徹尾尽くした日本政府。米国通のジャーナリストが付け加えるには、

「日本側から『媚(こ)び』とも言えるほどの接待を受けた上に、来日2日目の午前中、トランプは天皇皇后両陛下にも会えたのですから、そりゃ機嫌は良かったでしょうね。なにしろ伝記によれば、彼はビジネスマン時代の1990年に日本を訪れた際、いきなり同伴者に、『天皇に電話をかけてくれ。私が会いたいと言っていると伝えるんだ』と命じた過去がある。もちろん会うことは叶いませんでしたが、今回の両陛下との会見はトランプにとって『リベンジ』となったはずです」

 シンゾウは自分だけでなく娘にも「下手(したて)」に出てくれたし、27年前には門前払いを食らった天皇陛下にも会えた。トランプ大統領が「お殿様気分」を味わったであろうことは想像に難くない。裏を返せば、日本はあくまで「僕(しもべ)としての接待」に成功したということになる……。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

特集「米中韓のメディアが冷笑! 『安倍総理』は『トランプ父娘』の靴を舐めたか」より

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