男女格差「国別ランキング」で日本「114位」の「ちーがーうーだーろー!」

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

114位という順位がおかしい

 朝日新聞は4日、「男女平等、若いひらめき 『女子力』言い換えてみて・多様な性、アニメで身近に 格差日本は114位」(電子版)を掲載。《若い世代がジェンダー平等の社会をつくるため》、大学生のグループが「女子力高い」を「器用」と言い換える提案を行ったことなどを紹介した。

「女子力」という言葉を消すと男女平等の社会になるのなら簡単だ。底の浅い記事と言わざるを得ないが、それだけ114位を問題視したのだろう。

 だが、そもそも順位がおかしいのではないか。確かにベスト10に入る自信はないが、114位というのも低すぎる気がする。

 ネットメディア「NIKKEI STYLE」は16年12月、昨年のランキングを紹介する「男女平等、意外な上位国 5位ルワンダ 7位フィリピン  日本は111位」で、《女性がそれなりに豊かで自由に暮らしているはずの日本の順位が低いのはなぜか》という問題意識を示した。こちらのほうが、共感する人は多いに違いない。

 実のところ「不当に低すぎる」という疑念は間違ってはいない。例えば今回の調査結果を「経済発展の度合いが高い国順」に並び替えてみる。2016年の名目GDP・ドル建てのランキングとGG指数の関係は以下のようになる。

【1】アメリカ(49位=GGランキング、以下同)
【2】中国(100位)
【3】日本(114位)
【4】ドイツ(12位)
【5】イギリス(15位)
【6】フランス(11位)
【7】インド(108位)
【8】イタリア(82位)
【9】ブラジル(90位)
【10】カナダ(16位)

次ページ:大虐殺のルワンダが男女平等の国!

前へ 1 2 3 4 次へ

[2/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。