「篠原涼子」主演・フジ月9「民衆の敵」は視聴率惨敗の原因は“三重苦”

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選挙による放送延期が“ダメ押し”

 そして最後の要因は放送日の変更だ。このドラマ、実は1週間前の10月16日に放送される予定だったのだという。それが解散総選挙と重なってしまうことから、急遽、放送日を後ろ倒しにしたのだ。

「1週遅くなってしまったために、最終回がクリスマスの12月25日に放送される予定になってしまいました。どう考えても、世間は年越しモードです。バラエティなら見てもらえますが、10月から続くドラマに付き合ってくれる暇人は少ない。10月期のドラマは12月15日前後に終わらせるのが基本です。第2回、3回と放映を重ねても視聴率が好転しないとなると、普通の低視聴率ドラマ以上に、打ち切りの議論が活発化していくのではないでしょうか」

 三谷幸喜監督も尊敬するというハリウッドの巨匠、ビリー・ワイルダー監督(故人・1906~2002)は「映画の8割は脚本で決まる」と言ったとされる。これはテレビドラマも同じだろう。それこそ「コード・ブルー」はリアルな脚本をめざし、医療監修に力を入れたという。その差が数字になって現れたわけだ。

週刊新潮WEB取材班

2017年10月30日掲載

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