夫の不倫にうつ状態!? 「南果歩」が明かす「がん標準治療」中止の理由

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 それは突然の告白だった。昨年3月に乳がん手術を行った女優の南果歩(53)。術後に投薬を行う「がん標準治療」を“中止”し、精神的な疾患と闘っていたと報じられたのだ。俳優・渡辺謙の妻であり、旺盛に舞台やドラマの仕事もこなす彼女に何があったのか……。

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 今や日本人女性の12人に1人が経験するといわれる乳がん。その啓発イベント「ピンクリボンシンポジウム2017」が、10月1日に都内で行われた。

 ゲストとして壇上に立った南は、早期発見でステージ1と診断。手術を受けて、幸いにも現在は転移が見られず再発の兆候はないとした上で、

〈今、ハーセプチンという抗がん治療をストップしています。抗女性ホルモン剤の投薬もストップしています。これは俗に言う、代替治療に切り替えたということです〉

 と述べた。むろん、これはひとつの選択肢だと彼女は強調するが、放射線治療で変色、乾燥した患部には〈エミュー鳥のオイル〉を使い、〈がん細胞は糖質を好むので炭水化物を控える〉などの“代替療法”も披露。時に涙を見せつつ、こんな衝撃発言をしたのだ。

〈実は、この春から精神的な疾患が出まして、そういう意味では別の闘病が始まっていました〉

 その病名や原因は口にしなかったが、今年3月「週刊文春」に報じられた夫の不倫が背景にあるのは、想像に難くない。で、スポーツ各紙は、〈抗がん剤ストップ中〉〈精神的に闘病〉などと一斉に取り上げたのだ。

「南さんのブログを読むと、術後治療で分子標的剤ハーセプチンを投与され、ホルモン治療を行っている。ハーセプチンは術後長くて1年、ホルモン治療は最低5年続けるのが一般的です」

 とは、日本乳癌学会元理事長で帝京大学医学部附属新宿クリニックの池田正氏だ。

「ホルモン治療では、副作用として更年期障害特有のほてり、強い倦怠感が出て、うつ状態になる患者さんもいます。その点を主治医ときちんと相談して南さんが決断をしたのなら、標準治療を行わなかった小林麻央さんのケースとは全く違うと思います」

「私らしい健康管理法」

 夫の不貞が“うつ状態”を助長し治療を断念させていたならあまりに不憫だが、一方で池田氏はこんな懸念も口にする。

「南さんは有名人なので、標準治療をストップしたと強調され、一般の患者さんに“代替治療でいいんだ”と誤って伝わると困ります。講演で触れた民間療法にエビデンスはありませんので」

 改めて、帰宅途中の南本人に発言の真意を尋ねると、

「標準治療を止めたのは、私の独断ではなく主治医に相談した結果です。お薬で血圧が上がり、手足のしびれ、倦怠感。それが一番つらかった。仕事以前に日常生活への支障があり、体調と血圧の状態をみて、ストップしたことをお伝えしただけです。(代替療法は)あくまで私らしい健康管理法で、乳がん治療に効くということではありません。科学的治療を信じておりますし、今後も経過観察が必要なので、大学病院のお世話になるつもりです」

 最後に、夫との関係を問うとただ微笑むばかり。夫婦仲睦まじき日々の残照に染まる我が家へと、足早に消えてゆくのだった――。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

ワイド特集「人生の残照」より

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