反町隆史「相棒」新シリーズ放送開始で聞こえる「現場では低姿勢」

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ワースト視聴率ではなかった「反町相棒」

 だが「相棒」は底堅い。反町が共演したシーズン14(15年10月~16年3月)は15.3%、シーズン15(16年10月~17年3月)は15.2%。さすがに「ビーチボーイズ」や「GTO」は超えられないが、「ラブコンプレックス」には並ぶ。

「相棒」のシーズン別視聴率を見ると、ベスト3は、

【1】シーズン9(20.4%)
【2】シーズン7(18.1%)
【3】シーズン8(17.7%)

の順。いずれも及川光博が共演だ。ワースト3は意外にも、

【1】シーズン2(12.7%)
【2】シーズン1(13.1%)
【3】シーズン3(13.2%)

 と初期シーズンが独占。つまり共演は寺脇康文となる。

 映画版は第1作(08年・寺脇)が44.4億円。第2作(10年・及川)が31.8億円。第3作(14年・成宮)が21.2億円。そして反町が出演した第4作「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」(東映・橋本一監督)は17年3月時点で18億8538万円という数字になった。回を重ねるごとに低下しているのは事実だ。

 さて、これらのデータを、どう見るか。「人気凋落を食い止めた功労者」か、「テコ入れに失敗したミスキャスト」か、読者によっても意見は様々だろうが、制作サイドは「引き続き起用していきたい」と判断しているという。関係者が明かす。

「反町さんは10代にジャニーズ事務所からスタートし、モデル事務所に移り、更に20代で研音に所属してドラマに挑戦すると、あっという間にスターになりました。演技の勉強なんてまともにしていないわけです。対して最初の共演者である寺脇康文さんは三宅裕司さん主催の劇団『スーパー・エキセントリック・シアター』出身です。演技力には定評があり、それこそ『相棒』の劇場版第1作で日本アカデミー賞の助演男優賞も受賞しました」

 どう考えても、反町隆史に有利な材料はないはずなのだが、実際の撮影現場となると評価は変わってくるという。

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