日野皓正ビンタ騒動で「戸塚ヨットスクール」校長が語る「体罰の本質」

社会2017年10月6日掲載

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ビンタ騒動こそ正しい体罰

 体罰の専門家として、戸塚宏氏(77)の名を挙げても、本人は歓迎だという。改めて略歴を記せば、1940年生まれ。名古屋大学工学部に在学中、ヨットに出会う。75年、沖縄海洋博記念「サンフランシスコ―沖縄単独横断ヨットレース」に優勝し、翌76年に愛知県美浜町に戸塚ヨットスクールを開校する。

 開校して間もなく、不登校などの情緒障害児の更生に効果があると話題になる。生徒数が増加し、マスコミの注目も集めるが、79年から82年にかけて複数の死亡・行方不明事件が発生。愛知県警が捜査を開始し、83年に少年など4人に対する監禁・傷害致死罪で戸塚氏や当時のコーチ陣らが逮捕、起訴される。2002年に全員の有罪が確定。懲役6年の戸塚氏は静岡刑務所に服役し、06年に出所すると、ヨットスクールを再開、現在に至っている。

 まずは日野皓正氏のビンタ問題を、どう受け止めているか質問させてもらった。すると戸塚氏は「全く問題ありません。あれこそが正しい体罰です」と力強い声で即答する。

「報道を読む限り、あの男子中学生はドラムのソロを延々と叩き続け、日野さんが制止しても全く応じなかったそうです。ならば日野さんは体罰を行使し、中学生に自分が間違っていることを気づかせる必要があります。『演奏中で、観客がいるところで体罰をふるうのは間違っている。せめて舞台裏に連れていくべきだった』という意見も目にしましたが、これこそ完全な間違いです。衆人環視の中で、堂々とビンタをするから、教育としての体罰になるんです。体罰の目的は相手に恥をかかせる事。隠れて、裏でこっそりとビンタをするということは効果が半減する。せっかく痛い思いをするのならちゃんとやってやらなければ相手に失礼やろ。論語にも『恥有りて且つ格る』とある。これは『恥』が人間を進歩させる。という意味です。どうせ恥をかくなら大恥をかかせてあげなくてはね。それにみんなの為にもなるんじゃ」

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