日野皓正ビンタ騒動で「戸塚ヨットスクール」校長が語る「体罰の本質」

社会2017年10月6日掲載

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3歳児への体罰

 現在の戸塚ヨットスクールにはジュニアのコースもある。下は3歳から、上は小学校高学年まで、延べ100人の生徒がウインドサーフィンを習っている。戸塚氏は先日、その最も年齢の低い3歳児に体罰を行ったという。

「3歳の男の子は弟で、お兄ちゃんがジュニアのコースに通っているんです。初めて見学に来て、真似をしたくなったんですね。『僕もやりたい!』とあんまり五月蠅いのでチャレンジさせた。そうすると怖くてボードの上にも立てない。お母さんにこのままではいかんから明日も連れていらっしゃい、と話をしました。翌日、お母さんは子供を車に乗せてやってきましたが子供は車から降りようとしない。昨日、恐い思いをしたウインドサーフィンをやらされるのが分かっているからね。籠城です。

 それを車から出して『やれ!』と言う。子供は『嫌だ!』と言う。この子は強情な子で『嫌だ、嫌だ』の一点張り。本来、強情はいい事なんやけどね、間違って使うと意地っ張りになってしまう。そこで親御さんや子供たちの前で3歳児に必要な力を加減しながら、それでも複数回、ほっぺを叩く。そうすると子供は観念して『やる』となった。我々のやっているジュニアスクールの目的は『進歩』の能力をつける事やからね。子供は恐怖心で逃げる。そうすると進歩はしない。進歩するためにはその恐怖心をどう使うかが大事。恐怖心を逃げに使うのではなく立ち向かう方に使えばいい。だからこの子には立ち向かわせる事が必要だった」

 そのまま恐怖心を逃げに使う事を身に付けてしまうと大変だと戸塚氏は言う。その子供は一生、嫌な事から逃げて努力をしなくなる。小さい頃に恐怖心を逃げに使わず立ち向かう方向に使えるようになれば進歩し、喜びを見出すことが出来る。そのために、戸塚ヨットスクールではウインドサーフィンやヨットを使っている。

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