「安室奈美恵vs浜崎あゆみ」ネット炎上… 山田美保子氏の「安室・あゆ論」

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「安室vs浜崎」と「聖子vs明菜」

 安室が1977年9月生まれ。浜崎が78年10月生まれ。同世代と言っていいだろう。オリコンによるCDアルバム歴代売上ランキングでは、安室が「Sweet 19 Blues」(96年)が約330万枚で13位、浜崎が「A BEST」(01年)が約420万枚で6位、「Duty」(00年)が約290万枚で23位という順位になっており、これも互角だ。

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏は、安室の引退について「実は、予感がありました」と明かす。

「発表の数日前に行われた沖縄コンサートに行った複数の知人の感想や、セットリスト(曲順)で、何か違う、何かあるのかな、と引っかかっていました。実際のコンサートではデビュー当時の曲を歌ったり、『騒げ~沖縄~~~』と叫んだりしたそうです」

 山田氏は以前、安室に何度かインタビューを行ったことがあるという。

「若い頃から達観したようなところがある人でした。目標に向かってストイックに頑張る人でもありました。そして意志が強く、いい意味で頑なな人だとも感じたので、報道にあるように、ずいぶん前から決めていたことだと思うので、『すごく納得させられた』というのが感想です」

 更に、タレント時代の浜崎とも、放送作家として仕事をしたことがあった。

「94年~95年のことでした。共演していた同年代の女性タレントの中で、ルックスも仕事ぶりも図抜けていたのに、他のタレントが続々大きな仕事を決めていくなか、彼女だけ、『次』がなかったのです。スタッフのみんなで、『どうして、浜崎だけ売れないんだろう』と首を傾げていたことは、今でも鮮明に覚えています」

 こうした経験もあって、山田氏は「安室vs浜崎」という図式については、少し懐疑的だ。「少なくとも私は、2人が比較されてきた印象があまりありません。『聖子vs明菜』とは全く違うと思います」とした上で、「共に楽曲に恵まれ、時代にも恵まれたという印象があります」と語る。

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