4総理との談笑写真を公開、一族のブランドを見せつけたかった“フィクサー”

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「笹川ブランド」

 笹川氏を取材した経験のあるジャーナリストの伊藤博敏氏はこう分析する。

「『超右翼』だった父親の良一氏に比べ、陽平氏は確固たる世界観を持っているわけでもなく、小利口な世渡り上手という印象です。『俺が、俺が』と前面に出るタイプではなく、以前の彼であれば今回のように政治家との写真をひけらかすことはなかったので驚いています。彼も、もう78歳と高齢で、自分の息子に日本財団会長の座を世襲させたいと考えているのかもしれませんね。そのために、自分の人脈、『笹川ブランド』を見せつけたかったのではないでしょうか」

 先の知人も、

「笹川さんが外国の有名女優などとの写真をブログに載せることはあっても、日本の政治家との写真を公開した記憶はない。今回はよほどのことだったんでしょう。歴代総理との談笑写真を公開すれば、安倍さんの追い風になると踏んだんだと思います」

 だが、水面下で暗躍してこそ「本物のフィクサー」。意図が見透かされては、何とも呑気なおめでたさではなかろうか。

週刊新潮 2017年9月7日号掲載

特集「『歴代総理』が新フィクサーの別荘に集結! 『小泉純一郎』が授けた『安倍総理』への秘策」より

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