メルカリが亡ぼす教育…「夏休みの宿題」まで売買

国内 社会 週刊新潮 2017年9月7日号掲載

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倫理的に疑問

 宿題代行を依頼して来るのは、大体が親だという。

「理由はまちまちですが、“子供が勉強が出来ないので、宿題をやってほしい”というものが多い。また、2〜3割は学生本人からの依頼です。さらに最近は、中学受験を控えた子を持つ親が“塾の勉強に集中したいので、学校の宿題をお願いしたい”という理由で依頼してくることが増えています」(同)

 受験に宿題は要らないというわけか。それにしても、こんなことが放置されていたら、日本の教育はどうなってしまうのだろう。

 全国学校図書館協議会の竹村和子事務局長が言う。

「読書感想文は、単に本の感想を書くだけではなく、本で得られた感動や考えを自分自身に投射したり、著者の言いたいことを考えたりすることが大切です。同時に、読書感想文を書くことは、教育活動の一環です。人の作品を買って、どうなさるのでしょうか。もしそのまま提出するようなことがあるとするならば、それで身につくものがあるのでしょうか。そういった利用のしかたには、倫理的に疑問を感じるところです」

 そこで、メルカリ本社に聞いてみると、

「本件につきまして、回答を差し控えさせていただきます」(広報担当者)

 子供たちは宿題によって考える力や忍耐力を培うものだが、メルカリはその機会をどんどん破壊している。日本の教育がどうなろうと、知ったことではないのだろう。

ワイド特集「天つたふ日ぞ 楽しからずや」より

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