失明原因トップ! 「緑内障」を家庭で見つける“カレンダー法”

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カレンダーと指先

 で、その早期発見法だが、

「眼圧検査や眼底検査、視野検査、レーザーを用いてスキャンするOCT法などがあります。実は、視野検査は自宅でも簡単にできます」

 とのことで、

「まずは『カレンダー法』。1カ月の日付が並んでいる大きなカレンダーを使い、視野いっぱいに広がるところまで接近し、例えば8月だったら16日が視界の中心に来るようにする。そのまま16日を片目で見続け、周囲の数字が読めるかを確かめます。正常な眼であれば周りの8つの数字が読めますが、視野が欠損していると一部が見えません」

 もう1つの家庭検査法は、

「右目だけを開け、右腕を肩と水平に横に広げて伸ばし、親指と人差し指を鳴らしながら弧を描く形で眼の前まで回します。次に左腕で同じ動きを繰り返す。正常だと右側は90度、左側は鼻があるので60度くらいまで指の動きが見え、また上下も60度まで視界に入るはず。もし違和感があれば、精密検査を受けましょう」

 予防が無理なら自ら見つけるしかない。40代では5〜6%が緑内障に罹っているとの統計もあるのだが、

「これはほとんど失明に近い状態の数で、実際にはより多くが罹患しています。40歳を過ぎたら年に1回は眼科にかかるべきです」

 眼を知り尽くした医師からのメッセージである。

週刊新潮 2017年8月31日秋風月増大号掲載

特集「『失明』『認知症』を招く『白内障』『緑内障』『加齢黄斑変性』を完全防御」より

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