「ななつ星」「瑞風」の“大先輩”を堪能　「超高級トラベルガイド」豪華列車の世界

「超豪華列車」「VIP客船」で行く超高級トラベルガイド（2）

　ライターの斎藤岬さんによる超高級トラベルガイド。第1弾は「豪華国内ツアー」の世界をレポートしてもらったが、第2弾は「超豪華列車」。それも今、話題の「ななつ星in九州」や「四季島」ではなく、復活させた往年の豪華列車「カシオペア」だ。鉄道ファンでなくとも、誰もが垂涎する東北旅をご紹介しよう。

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　どんな旅でも移動はつきものだが、“超高級”ではそれ自体が目的となる。

　世界でも類稀なる鉄道王国日本で、陸路の旅はレールのお世話になることも多い。半年先まで予約で埋まるJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、今春から相次いで運行を始めたJR東日本「四季島」、JR西日本「瑞風（みずかぜ）」など、1回の乗車で約30万円から100万円を超える豪華列車が人気を博しているのだ。

　ここで紹介するのは、そうしたブームの先駆けとなった豪華列車「カシオペア」である。もともとは上野と札幌を結ぶJRの寝台特急に用いられていた車両だが、北海道新幹線開業に伴い昨年3月に定期運行が終了。客席は完全個室でフレンチを供する食堂車もある豪華さがウリで、指定券は発売後即完売だった。

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