清原和博、岸和田の神社から絶縁宣言 イメージ払拭狙い?

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 かつて彼が地元にとって何より誇らしく思えた時代があった。だが……。昨年、覚醒剤所持で逮捕され、現在も4年に及ぶ執行猶予中の清原和博(49)。周囲の人が離れて行くのは仕方のないことだが、地元である大阪・岸和田市の神社から、“絶縁状”とも取れる“御触書き”が出されていたのだ。

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 岸和田の「だんじり祭」と言えば、全国的に知られる勇猛な祭り。市内の9の地区で9月と10月に分けて開催され、なかでも知名度が高いのが、岸和田地区の岸城(きしき)神社で9月に行われる「岸和田祭」のだんじりだという。

 今年6月、その岸城神社が全国の報道機関に送った文書に、実に不思議な“注文”が書かれていたのだ。

《岸和田祭(だんじり)に関する報道についてのお願い》

 と題され、次のように記されていた。

《現在この祭の間違った歴史認識が広がっており、地元で混乱が生じております》《貴社お(ママ)かれましては、間違いのない報道を頂きたく当社としてお願い致したく存じます》

 さらに《岸和田祭間違え語録集》なるものが添付され、発祥が300年前と言われるが、正しくは約270年前である点や、五穀豊穣の祈願ではなく、疫病退散の祭りであること。さらに、藩主ではなく、町方の人々が始めたのが起源だと書かれている。

 それだけなら、歴史的な間違いだと理解は出来るが、さらに、もうひとつ、驚くような文言が綴られていた。

人間的におかしい

《尚 岸和田というと清原和博氏の地元と報道される事が多いがこれは間違い。清原氏は岸和田市内の当社の氏地とは異なる神社の氏子(略)近代に入って「岸和田市域」(行政区)が拡大し、(略)「岸和田市」となったが、「岸和田」ではない。(略)「岸和田祭」と「清原氏」を結び付けないようご配慮頂きたいと存じます》

 どうにかして清原のイメージを払拭したいようだが、随分と乱暴な主張ではないか。もっとも、神社の行動に対しては“身内”ですら、首を傾げたくなるようだ。

「神社からは何も聞いていません。他の役員達も、このことを知れば激怒しますよ」

 と憤るのは、岸城神社の役員であり、岸和田市議でもある井上博氏だ。

「清原君の実家は別の神社の地区ですから、岸城神社と関係がないのは事実です。とはいえ、“彼と岸和田祭を結び付けないでくれ”と言うのは無理でしょう。だんじりイコール清原だと日本の人は皆思っていますよ。彼は、リトルリーグや地元にかなりの寄付をしていました。その時はチヤホヤして、今、掌を返すのは人間的におかしい。しかも裁きを受けて更生中でしょ。そういう人間に対して一緒にしないでくれというのは行き過ぎだと思います」

 岸城神社の阪井正明宮司は、

「息子が書いたものでして、個人的には旧岸和田以外は岸和田ではないというような差別的なものはどうかと感じます。訂正しお詫びするしかありません」

 清原がこの一件を知れば、「天にも見離された」と嘆くにちがいない。

週刊新潮 2017年7月27日号掲載

ワイド特集「華麗なる『転身譜』」より

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