致死率80%「大動脈解離」から逃れる5つの鉄則 急逝・阿藤快が訴えていた背中の痛み

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致死率80%「大動脈解離」から逃れる5つの鉄則(下)

 あらゆる病気の中で、「大動脈解離」が原因で死ぬことほど辛いものは他にあるだろうか。身体を引き裂く激痛に悶絶しながら、脳梗塞や心筋梗塞、ショック死が刻々と迫る。発症したらすぐ、病院に駆け込むしか手立てはない。そんな恐怖の病を未然に防ぐ鉄則とは。

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 俳優の阿藤快(享年69)は、大動脈解離からきたと見られる大動脈瘤破裂で亡くなる2週間ほど前から背中の痛みを訴えていた。

「ちょうど肺の裏側で、肩甲骨のあたりが痛いと阿藤が言うのです。湿布薬を貼っていたのですが、それでも痛みが治まらない。普段は“痛い”とか“辛い”なんて言わない人なので、内臓を悪くしているかもしれないと不安になって、病院に行くようお願いしてあったのです。でも結局、行かないまま亡くなりました」(所属事務所の社長)

 阪大医学部附属病院心臓血管外科診療科長の澤芳樹医師によると、

「阿藤さんの場合は、これが発症の予兆だと思いますね。それも弱い前兆だったと見られます」

 単なる肩凝りなのか大動脈解離から来る大動脈瘤なのか、一般の人が判別することは不可能だ。だから、発見するためには病院で検査を受けることが「鉄則」だ。

「大動脈の異常を調べるのなら、血管の外側と内側の様子が分かる造影剤を使ったCTがいい。もちろん、医師に伝えれば胸から腰まで撮ってくれます。回数も2〜3年に一度でいい」(同)

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