パッキャオ敗戦 日本人選手との対戦の可能性

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“マニー・パッキャオ”といえば、世界で最も有名な現役ボクサーと言っていいだろう。2015年に行われたメイウェザーとの歴史的一戦は、“ファイトマネー300億円超”などと日本でも大きく報じられた。

 そんなパッキャオが7月2日、WBO世界ウェルター級王者として防衛戦を行い、無名の相手に0-3の判定負けを喫し、王座から陥落してしまった。

「現地では、“誤審だ”と物議を醸しています」

 とボクシングライターが解説する。

「私もWOWOWで観ていて、パッキャオが勝ったように思いました。ただ、本調子でなかったとはいえ、全盛期の彼なら圧勝していたはず。誤審うんぬん以前に“落ちぶれた”というのが率直な印象です」

 リベンジマッチの可能性が報じられる一方、“トレーナーが引退を勧告”との情報もあり、その去就は不透明ではあるものの、

「盛りを過ぎたとはいえ、“腐ってもパッキャオ”。実は、今回の敗戦によって、近い将来、パッキャオと日本人選手が対戦する可能性が出てきたんです」

 と先のライターが明かす。

 その“日本人”とは、WBO世界スーパーウェルター級5位、亀海(かめがい)喜寛(34)。

「日本では無名ですが、アメリカでは攻撃的なスタイルがウケて人気急上昇中なんです」

 8月26日、彼はロサンゼルスで同級1位のミゲル・コット(36)と王座決定戦を行う。コットは元4階級王者の有名ボクサーゆえ、試合は全米に生中継されるのだが、

「“全米生中継”だけでも日本人ボクサーとしては快挙。コットはブランクが長く、亀海にも勝機はあります。勝てば、全米にその名が轟くわけで、1階級違いで失冠したパッキャオとの対戦も現実味を帯びてくるわけ。双方の代理人が親密な間柄ですし、日本での対戦もありうる」

 亀は亀でも、こちらは夢が膨らむ実力派ボクサー。以後お見知りおきを。

週刊新潮 2017年7月13日号掲載

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