なぜか「丸川珠代」の名も… 次の自民党都連会長は

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 女性活躍には違いないけど、それが“都合のいい女”止まりでは……。

 57議席から23議席と、都議選で惨敗を喫した自民党東京都連。縋(すが)ろうとしているのは、あの女性である。

 政治部記者の解説。

「都連会長の下村さんはすでに会長辞任を表明、萩生田光一都連総務会長など執行部も全員退陣することになります。そこで次期会長を誰にするか、注目が集まっているのです」

 候補の筆頭は丸川珠代五輪担当相(46)。というのも、

「萩生田さんのイチオシなんです。女性でイメージも良いし、派閥も同じ。言われたことは忠実に実行する人ですから」(同)

 これでは現執行部の傀儡(かいらい)だと、都連所属の国会議員は反発する。

「組織立て直しのために、次の会長には重責があります。まずは、選挙協力できなかった公明党や学会幹部と関係修復ができるかどうか。国政進出を牽制するため、小池さんと話せる人であることも重要。ですが、彼女にその任が務まるのか」

 実際に、小池知事との関係は微妙だ。

「昨年の都知事選後、ある会合で丸川さんが小池さんに話しかけると、小池さんは睨みつけた上、何も話さなかった。選挙の演説で小池批判を繰り返していましたから。今年5月には、五輪の費用分担について揉めていました」(先の記者)

 永田町でもその評は芳しくなく、

「目上の人にばかり媚びを売る。総理や森喜朗さんには満面の笑みだけど、役人からの受けが悪い。レクで手違いがあると“三流の役所ですか”と嫌味を言ったり、時に怒鳴ったり。自分が飲むペットボトルのキャップを人に開けさせることもある」(自民党関係者)

 石破派で小池氏と親しい鴨下一郎元環境相や、参院副会長の中川雅治氏を推す声もあるのだが、都連幹部は、

「正直、この緊急事態に任せられる人材がいなくて困っているんだ」

 いっそ、石原伸晃センセイの返り咲き、なんてね。

週刊新潮 2017年7月20日文月増大号掲載

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