食べない娘に血管が切れそうという後藤真希に、ママたち共感。子どもに3食きっちり食べさせないとダメですか?

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 タレントの後藤真希が2歳の娘との朝食でのバトルについて綴ったブログに、「まったく一緒」「うちだけじゃなかったんだ」と、母親たちの共感が集まっている。

 15年には女児を、17年には男児を出産し、子育て奮闘中の後藤真希。ブログでもたびたびその育児ぶりが話題となっている。
 育児の悩みも赤裸々に綴っており、5日のブログでは、「今朝は久々に娘にイライラしすぎて血管きれるかと思いました」というコメントとともに、栄養バランスの考えられた、娘用の朝食の写真を公開している。

 しかし、娘はそんな朝食に手もつけず、「『ご飯食べよー!?』『いや!』『あーんしてー!?!』『いや!!!』『はぃ、!あーーーん!?』『いや!!!!!!』いやばっかり」というやり取りや、エプロンをはずそうとして引っ張り合いになるという攻防ののち、ご飯を床に落とした娘を叱り、その後娘は暴れ狂ったという。
「次の食事が恐ろしい」と、日々苦労しているようだ。

 4歳と1歳の姉妹をもつ神奈川県在住の主婦Yさんもそんなブログに強く共感した1人。とにかく上の子が少食で手を焼いている。せっかく早起きして作った朝食も、食卓に突っ伏して手を付けようともしない。「幼稚園に行く時間もあるので、毎日が戦争です」と話す。

 まだ下の娘は食事の補助が必要で、せめて上の子には1人で食べてほしいのに、詰め込むようにして食べさせないと全く食べ始めない。

「自分で食べさせないと、とは思うのですが、放っておくと1時間以上食事にかかってしまう。幼稚園へ行く準備や、バスの時間もありますし、毎日怒りながらなんとか食べさせていて、本当に疲れます。もちろん、夕食も同様で、食事の時間がつらいです」

3食きっちり食べなくても……

 子どもの少食や、偏食に悩む親は多い。それにイヤイヤ期などが重なると食事は一層困難になる。そもそも、なぜ子どもには3食食べさせようと思うのか。

 多くの親がそれに縛られすぎているのではないかと、大人気講座「おやこ保育園」を主宰する保育士の小竹めぐみさん、小笠原舞さんは指摘する(以下「 」内『いい親よりも大切なこと』より抜粋、引用)。

「大人でも、体調やその日のスケジュール次第で1日3食、同じ時間に食べることは難しいですよね。生まれて間もない子どもがきっちり生活リズムを守れるほうが不思議なくらい。『守らなければいけない生活リズム』があるのではなくて、子どものまだ定まっていない生活リズムを整える手助けをするために、大人がある程度、目安の時間を決めてあげよう、くらいの感覚でよいのです。毎日3食を同じ時間にきっちり食べさせないと、ちゃんとした大人になれないのでしょうか? そんなことはありませんね。もちろん、毎日1食というのは心配ですが、たまには食事ができないタイミングがあっても、十分許容範囲内だと思います。要は、それ以外の食事や、補食で栄養を補えばいいだけの話。どうか、『1日何回!』『何時にぜったい!』などという数字や時間だけにとらわれるのではなく、子ども自身をじっくりと見てあげてください」

 また、2人が懇意にしている栄養士によれば、「食べむらがあっても1週間の単位で見たときに、体重が極端に減っていなければ、気にしないで大丈夫」とも言う。

 子どものため、と思うと、親はあれもこれもしてあげなければと思いがちだ。しかし、3食きっちり食べさせる必要は、必ずしもないのだと思って、肩の力を抜く方が、お互い楽になれるのではないだろうか。

デイリー新潮編集部

2017年7月10日掲載

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