本当は怖い!? 「ほめる子育て」の落とし穴

食・暮らし2017年4月10日掲載

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ほめるよりも、認めてあげる。そこに自分の評価を挟まずに、「目の前の事実」を言葉にするだけでいいのです

 3歳の娘を持つTさんは、最近悩んでいることがあると言います。

「いつも娘の描く絵や、お手伝いを『すごいね~!』とほめていたら、娘が何かというと私のところに来て、“ほめられ待ち”をするようになってしまって。ほめられるためにではなく、楽しんでやってほしいのですが……」

 実は、ほめるということは、プロの保育士でも難しいと感じているのだそう。それは、「すごい」「えらい」「うまい」などで済んでしまうから。大好きなママやパパにそう言われると、子どももとっても喜びますよね。その顔が見たくて、ついほめてしまうという方も多いと思います。

 けれども、よく考えてみてください。「すごい」「えらい」「うまい」はジャッジです。裏を返せば、できないと、「すごくない」「えらくない」「うまくない」ということ。

 子どもが、「○○ができる僕はえらい、それができないあの子はダメ」と判断しても仕方ありません。

 それは、知らず知らずのうちに大人の基準を与えてしまっているということにつながります。

 では、どうすればいいのでしょう。

 ほめ方のポイントはほめるよりも認めてあげることだと、保育士の小竹めぐみさん、小笠原舞さんは言います。
 2人の共著『いい親よりも大切なこと ~子どものために“しなくていいこと”こんなにあった!~』から詳しく紹介します。

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◆ほめるよりも、認めてあげる

 子どもの言動や喜怒哀楽を、そっくりそのまま認めてあげること。そこに自分の評価を挟まずに、「目の前の事実」を言葉にするだけでいいのです。

 子どもがとても真剣に描いた絵があったとしましょう。

「ほめたい!」と感じたあなたは、なんと声をかけますか?

 思わず、「すごい!」「うまい!」と言いたくなると思いますが、焦らず言葉を選んでください。

 先ほど伝えた通り、ぜひ、「目の前の事実」を言葉にしてあげてほしいのです。

「雲を大きく描いたね~!」「ずいぶん細かく描いてるね!」「このお花の色、ママ大好き!」と伝えてみる。子どもは「そうでしょ?」と言わんばかりに笑顔になると思います。それだけで、もう十分彼らは満足するのです。

 子どもは、大雑把に「すごい!」とだけ言われるよりも、「あなたの太陽は、緑色なのね!」などと具体的に見てくれたことのほうが嬉しいのです。お話ができる年齢なら、太陽を緑色にした理由を聞けば、きっと答えてくれるでしょう。

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「事実をそのまま認めるようなほめ方を続けていくと、自分なりの表現を楽しみ、自分らしさを大事にする子になります」と小竹さん・小笠原さん。

 今日、お子さんをほめるとき、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

デイリー新潮編集部