小池知事が弁明しない「闇金業者の違法献金」疑惑 未記載のパーティ券購入

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リオ五輪の着物も…

 ところが、だ。小池氏の政治資金管理団体の収支報告書のどこを探しても、この闇金業者がパーティ券を購入したという記載は見当らない。つまり、それらは“なかったこと”にされているのだ。

「政治資金規正法では1回のパーティ券売買の上限を150万円と定めており、200万円だとこの上限を超えている。また、20万円以上のパーティ券購入者については収支報告書への記載が義務付けられていますが、その点でも政治資金規正法違反が疑われます」(政治資金の問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授)

 加えて言えば、件の闇金業者は、池袋に本拠を置く暴力団の会長とも親しい“裏社会の住人”。このご時世、かような人物との接触自体が問題視されるのは言うまでもないが、あろうことか、小池氏は闇金業者本人のみならず、その愛人とも交流。しかも、リオ五輪の閉会式で小池氏が着用していたきらびやかな着物はその愛人から譲り受けたものだというから、なかなかに“深い”関係であることがうかがえるのだ。

「この件は、パーティ券の購入代金が上限の150万円を超えていたから政治資金収支報告書に載せることが出来ず、未記載になっているのかもしれません。だとすれば、単なる記載漏れではなく、事実上の闇献金。闇金業者から闇献金を受けるという非常に問題のある行為になるのです。小池さんは都知事、都民ファーストの会代表として都議選を迎える前にきちんと説明すべきです」(政治資金問題に詳しい日本大学教授の岩井奉信氏)

 ベンゼンどころの騒ぎではない、小池氏の「ブラックマネー」汚染。このまま頬被りを続けるようなら、温泉通いのアノ人同様、“都知事失格”の烙印を押さざるを得まい。

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特集「胡乱な『錬金術』と闇金業者の『違法献金』は頬被り! 『小池都知事』ベンゼンよりひどいブラックマネー汚染」より

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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